至福の時

介護 comments(0) trackbacks(0) アズキ姫
日没が早くなったなあ。

最近は お日様の動きに合わせて 物干しの位置を移動しなければ、なかなか その日の内に洗濯物を取り込めない。

それに、いつの間にか 随分寒くなって来たな。

こんなに 寒くなって来たのに、 「私達は大丈夫です!」 と言わんばかりに、 地に這いつくばって頑張って咲いている花。

私も、あなたたちのように しっかりと 地に足をつけて歩いていけば、寒い冬を超えられるのだろうか・・・・?

・・・てなことを 言ってみたりして(^_^;)

(介護を 除けても、今年は、いろいろ あり過ぎて、ちょっとナーバスになってしまったなあ。)

雑草は えらい!!  強い!!  大好き!!



たで
▲  イヌタデ




舌状花
▲  キツネノマゴ???





最近、 トシちゃんの持病の不整脈が しょっちゅう お出ましになる。(;O;)

1分間の脈拍数が 40台の時は かなり辛そう、、、。

40を切るようなら ペースメーカーを入れることも考えなくてはならない。  しかし

「 ペースメーカーを入れることで、介護に支障がでると困るから 入れない 」 と、トシちゃんは言いきる。

主治医 曰く 「 突然 脈が速くなるのは問題があるが、 ピョンピョンとんで不規則だったり 遅くなったりは、大丈夫。 気分が悪くて しんどいと思うが。 」

我慢するしかないということか。

今年の秋から冬にかけては、本当に 毎日の気候変化が激しいから 余計 応えるのだろう。


少し前なら、 調子悪い とか しんどくてかなわん とよく電話してきて、その度に実家に飛んで行ってた。

ところが どうした訳か 最近は しんどいはずなのに 「来てくれコール」 をしなくなった。

それどころか、今日も 「明日ウンチ出る日やから 来ようか?」 と言っても、

「来んでええ ええ。 ありがと ありがと。」 と断られる。

毎朝 毎晩7時に 安否確認の電話を入れてほしい とは言われてるのだが、 どこか以前のトシちゃんと ちょっと違う、  何かを吹っ切ったような・・・・・。

ありがとう の言葉もよく聞くようになった。

3年の介護経験で、 脱皮して 一回り大きくなったのかなあ (笑)。

85歳でも こんなに人間変われるってすごいな!

若い私こそ 変わらなくてはいけないのに。



今、 トシちゃんは 二つにパッカリと割れた入れ歯を 一生懸命 瞬間接着剤で張り合わせている。

耳も 随分遠くなったようで 補聴器を入れているにもかかわらず、 すぐ傍で声を掛けているのに 気付かない。(^_^;)

85年も 働いてきた体だものね、、、、、。



アイちゃんは、ますます体調がいい。

今年は、熱も出さないで1年を 締めくくれそう。 (^^♪

言葉こそ 発しなくなったけれど、 こちらの話していることに コクンコクンと、最近は よく頷いてくれる。

そんなアイちゃんを 見ているトシちゃんも、とても嬉しげだ。

二人にとって、今が 人生の至福の時なのかも。 


そこで 一句 (^.^)

 
物言えぬとも) 愛らしき   母を見つめて 微笑みぬ     

              今が至福と    語る 父の背        




年内に せめて もう1回 ブログ更新しなくては (;一_一)
            

  

ぬか喜び!

介護 comments(0) trackbacks(0) アズキ姫
秋の庭や、畑は本当に楽しい!

あれっ? こんな木 あったっけ?と 首を傾げる木を、発見できるからである。

実をつけて、初めて その木の存在に気付く。

とっても 愛らしい実を二つ 紹介しよう!!

( 私は どうも花より、実に惹かれるタイプらしい (●^o^●) 


マユミ
▲  マユミ



九木の実
▲  サンシュユ




毎日、平穏すぎてブログに さて何を書こうかと 考えあぐねてしまう。

幸せなことなんだと、 ここで感謝しなくてどうする! と自分を叱ったりして、、、。



アイちゃんが、今日も朝から あまりにもスヤスヤと寝ているので、 耳元で そーっと、

「お母さん おはよー!」 と囁いてみた。

反応なし。

ほんまに よう寝てる。

そこで、今度は

「お母さん 美人やなあ!」 と囁いてみた。

そしたら、 まあっ! こっくり頷きよるではないかいな。

「コリャッ! 起きてるなら目を開けな!!(笑)。」

ようやく 目を開けた アイちゃん

「顔拭きと、お口掃除しような。」 と言った途端 またまたムーッと口を前より硬く結んで目もギュッと閉じてしまった。

平穏な毎日だと そんな何気ないやり取りも けっこう楽しい。


横で、私たちの様子を見ていたトシちゃんが、 突然すごい事を言い出した。

「昨日の朝、 パジャマを着替えさす時になあ、お母ちゃん 麻痺しとうほうの脚を持ち上げたんじゃ 2回も。」

「えーーーっ!!? ほんまにっー???!!」

「わしも、 まさかと思たけど、2回もやったでな びっくりしたわ。」

「すごいなあ、 お母さんの 切れた頭の血管 つながったんやろか?・・・・なんちゃって」 (^_^;)

「わしもな そない思うんや。 車椅子に乗せたり、 身体を 床擦れせんように あっち向けたり、こっち向けたりしてるうちに、 何かの加減で 切れとった血管が繋がったんちゃうかな。」

えっ えっ えっ?!! うわーっ 冗談だったのに 本気にしちゃったかぁ〜どうする〜〜 (>_<)

「んなわけないやろー」 と返すには、あまりにもトシちゃんが可哀想と思って、面白く言ったつもりが、裏目にでたー!

でも、、、、全くあり得ないと誰が決めた?  あり得ても いいんじゃない?

そうだ! 奇跡が起こっても 良いではないか!


どうか トシちゃんも 私も 平穏すぎて 頭がどうにかなったと思わないでほしい。

万が一にでも 麻痺が治ったら どんなにアイちゃんは嬉しいだろう、、と毎日のように願う気持ちが、二人とも爆発したのだと 暖かく見てほしい。

丁度 今日は 訪問リハビリの日だ、 ラッキー!  先生に聞いてみよう。



最近は 身体の 特に足の筋肉収縮や、硬直が今より ひどくならないための現状維持リハビリが 主だ。

今日も、念入りにマッサージしてくれている。

「先生、昨日朝、お母さんが、麻痺している脚を2回持ち上げたんです! これって、切れていた血管が何かの刺激でまた繋がったとか・・・?」

「いやーっ  それはまず無いですね。  たぶん 麻痺していない脚の動きに呼応して、反射的に動いたのでしょう。 脳から意思伝達して動かすことは、、、ね。」

予測していたとは言え、こうはっきり言われると、 余計 奇跡を信じたくなる。

こうして、トシちゃんと私の 束の間の ぬか喜び が終わった (;O;)



この間、播州野歩きの あの夫と久しぶりに、山に行った。

頂上までバリアフリーの山という、 「国見の森公園」 だ。

(山の詳しい説明は、夫に任せるとして) 

もし、本当に奇跡が起きて、ほんの少しでもアイちゃんの身体が、長時間の車椅子に耐えられるようになったら。

無料のミニモノレールに車椅子ごと乗って、途中からは、舗装された凸凹の無い山道を車椅子を押して登り、 美しいこの 稜線 を、見せてやりたい と心から願う。


今日は プチ刺激的な介護日だったな (^。^)y-.。o○


特別養護老人ホーム見学 2

介護 comments(0) trackbacks(0) アズキ姫
小さい時、秋の ままごと遊びは テンションが上がりっぱなしだった。

様々な色や、形 大きさの木の実が、身近に ワンサカあるからだ。

花や木の実で作った御馳走は他の季節では味わえない華やかさがある。

特に、赤や、オレンジの実は、ままごとの女王様だった。

しかし 私には、それ以上に気になる実があり、今年もまた、同じ場所で、その実に会えたことが、嬉しくて 嬉しくて (^^♪

それは、ノブドウの実である。

食べられもしないのに、ブドウなんて名前も、不思議だ。

何と言っても、その色合い!!

青 紫 緑 アイボリー と、一つの枝葉に 色々な色の実が成っていて、何とも美しいのだ。

きっと、神様が、野山の動物たちのために、ブドウを創ったものの、その美しさから、

「このブドウは 食べずに愛でよ!」

と、 粋な 計らいを したのだと勝手に、考えている私である(^。^)y-.。o○



ノブドウ
▲  ノブドウ




吊るし柿
▲  干し柿 (本日 吊るしたてホヤホヤ)





実家から、車で5分と掛からない場所にある、特別養護老人ホームに、姉と一緒に 見学に行った。

前のブログで、村の知り合いが、働きに行ってるので、トシちゃんに内緒では、行かれないと言っていたホームだ。

一つ目の、特養(特別養護老人ホーム)に 見学に行った後、やっぱり、トシちゃんに ちゃんと話して、了解をもらうことにしたのだ。



「最後まで在宅介護する! まだまだ わしはやれる!」 と信じて 揺るがないトシちゃんに、さて何と切り出そうか、、、、姉と二人で、考えた末

「万が一 お父さんが倒れた時に、、、、」 何て事は 言わずに、出来るだけ 淡々と話すことにした。



「何か、養護老人ホームの申し込みって、100人待ちとからしいで。 ケアマネさんも、今すぐ必要じゃなくても 申し込みだけ されてたら良いかもしれませんね、て言ってくれてる。」

「空きの連絡をもらっても、まだ在宅でいけそうやったら、断れるしな。」

と、姉と二人で、私等も あんまり興味ないけど的オーラを必死で出しながら トシちゃんの顔色を伺い 伺い 話した。(^_^;)


「見に行って来たら、ええがな。」

・・・・・えっ?  それだけ?   反論なし?  ショック受けてない?

あまりにも、 あっさり、 了解され、それもガックリする様子もなく なので、逆に心配したけれど、 どうやら、それでええとほんとに、思っている様子。

ホーッ(;一_一) やれやれ。




てなわけで、今日は 晴れて実家から一番近い、トシちゃんの知り合いも働いている、特養に来ている。

どこも、ホーム専属のケアマネさんは とても忙しく、伺う際には、必ず、前もっての予約が必要だ。)


前回ホームは、田圃の中、、、今回は山の中だ。

山の中と言っても、人里から、ほんの5,600m 離れた山間いで、車も十分入れる道もある。

何と言っても、国道を挟んでの隣村だし、今は亡き、私の親友の実家があるので、今でもチョクチョク足を運んでいる、馴染みの場所。


それだけでも、ずいぶん安心感があるのに、 ホームの中に入って、更に安心感が倍増した。

何とも、建物からも、スタッフの人たちからも暖かさがにじみ出ているのである。

ここは、従来型ホーム(定員65名)と、ユニット型(定員20名)といって、10名単位の小規模住宅型がある。

今日は、二階部屋は、何か月かに1回の空調設備の掃除点検があり、1階部屋のみの案内だった。

どの部屋にも、日差しが入るように、建ててあるのが なかなか良いではないか。

また、二人部屋 四人部屋の区別はあっても、必要以上 部屋や社交場のスペースを区切っていない。

胃ろうや、経管食など、看護的処置が、日常から、必要な入所者は、目が行き届きやすい場所にかためてあるけれど、それ以外の入所者は、認知症の人も、個性的な人も、みんな、一日を同じ場所で過ごしている。

だからなのか、どのおじいちゃん おばあちゃんの表情も、明るく元気に感じる。

認知症の一見無表情なおばあちゃんが、隣に座って壁に向かって独り言を延々と言っているおばあちゃんの話を楽しく聞いていて、それぞれ 一方通行な二人が 実は見えない会話をしている、、、、、

この、ホームは そんな雰囲気が あちらこちらでするのだ。

どの仕事でもそうだと思うが、同類どうし分けていれば 作業し易いが、 全て混ざり合っていると、一つ一つに同じ比重の気配りをしないと、作業がはかどらないので、とても しんどい。   

ましてや 命ある者に直接かかわる仕事の人は、、、、、、、、と思うと、  ここのヘルパーさんたちの身体的精神的労力の大変さを、心から お察しする。



一通り、ホーム内を、見せてもらってから、 事務所でケアマネさんから、詳しい説明を聞いた。

ここも、やはり入所は 要必要順だそうだ、そして 空きが出る時というのは、入所者が亡くなった時。

今は、80人待ちだそうだ。

前回のところと同じく、ショートステイを利用しながら、空きを待ってる人もある。

ここでは 毎月月初めに、「入所申し込み調査票判断会議」なるものが、あるという。

月ごとに、入所順の判断確認を するのだ。

申込者も、何か月かごとに、変更有無確認のため 再申込みをするようになっている。

費用は、ここでも、アイちゃんが胃ろうのため 食費が要らないので、1か月 5万円ちょっと。

二人部屋 四人部屋関係なく 個室以外は、部屋代は同じ。
ユニット型は 料金設定が 多床部屋と違う)

姉と相談して、今回は、その場で、申し込みをした。



後日アイちゃん担当のケアマネさんに、申し込みをしたことと、資料などを手配してもらった御礼の電話をすると、 複数ヶ所 申し込んだ方が良いとアドバイスをもらったので、 前回見学したホームも申し込んでおくことにした。

トシちゃんには、姉が、申し込みを済ませた報告をしてくれたが、これにも 「それで ええ」と 気に留める様子もなく答えたそうだ。




2か所 特養ホーム見学した後の、二人の気持ちは 
「どうか 最後まで在宅介護できて、 トシちゃんもアイちゃんも心からニコニコで あちらの世界に旅立ってほしいなあーーー(^−^)」 である。









   
  • 0
    • Check
    無料ブログ作成サービス JUGEM