老老介護の、盲点??

介護 comments(0) trackbacks(0) アズキ姫

いつまで 続くんだろう、この暑さは?

そして、何なんだろう この突然の豪雨。

地球から、季節だけでなく、色彩も無くなってしまうのでは、、、などと考えてしまう。

そんな心配を、忘れさせてくれるかのように、可愛い百日草が、ポンポンと咲いている。

強いなあ!自然の生物は (*^_^*) 

あれっ? 私も その中の一人じゃないかい!?  ファイトー! (●^o^●)



百日草
▲  百日草 (浦島草)




むらさき
▲  カクトラノオ 





在宅介護も3年近くなると  アイちゃんだけでなく、トシちゃんの様子も少しずつ 変わってきている。



いつのまにか、前のめりに歩くようになってるトシちゃん。

缶ぽっくりで歩いてるみたいに、足を引き上げてる。


物忘れも、チョコチョコするようになっている。

この間は、 ガスコンロのスイッチを、点けっ放しで忘れてしまっていた。

「こんなこと、初めてや。」 と それはもう すごい落ち込みようのトシちゃん。

「そんなん 私なんか しょっちゅう やらかすでぇ。 気にせんとき。」 と慰めたつもりが、

「おまえ  そんな不用心なこと しとんか。 気いつけな あかんがい!」 と、お叱りを受ける羽目に (^_^;)   やぶへびー !!



しかし こんなことぐらいは、いくら変わったといっても さほど心配もしていなかった。


決定的に 「 し・ん・ぱ・い 」 の4文字が 頭を過ぎったのは、1か月程前の ある日のお昼。

アイちゃんの、経管食を 胃ろうに注入している時、何か 背後で お経のような声がするのだ。

注入の手を留めて、振り向くと  トシちゃんが テレビに向かって ブツブツと独り言を言っているではないか!!

延々と しゃべっていて 止まらないので、 「お父さん!」と声をかけると、 やっと止まった。

トシちゃんは びっくりしたような私を見て、逆に驚いたようで、

「何や? どないしたんや? お母ちゃんの御飯 入れ終わったんか?」 と聞いてきた。

どないしたんかは、トシちゃんには 答えなかったけれど、その時の トシちゃんの後ろ姿を思い出すと、今でも 何故かゾッとする。


そんなことが あってから 私はアイちゃんの介護をしながら、トシちゃんの様子も、気を付けて見るようになった。

すると、トシちゃんの、いろんな行動が、見えてきた。

寝転びながら、唸ってたり、  突然 歌いだしたり、  じーっと 一点を見つめていたり、 鼻歌を唄いながら、植木をいじってたり・・・。



よーくよく 思い返してみると、 アイちゃんが、ほとんど寝たきりになり、しゃべらなくなり、話しかけても、相槌もあまり打たなくなった頃からだな、 トシちゃんが 独り言を言いだしたのは。


そうかあ  トシちゃんの心は ずーっと一人暮らし状態なんだね。

早く 気が付けばよかった ごめんね。

トシちゃんまで、認知症になるとこだったね、 もう 少し なりかけてる?

老老介護を、手伝う時、介護する側 される側どちらもの身体的サポートは とても大切だと思う。

でも、 一番大切なのは、介護する方の人の 話し相手になり、 気持ちを たくさんたくさん聞かせてもらうことではないだろうか


私は、トシちゃんの 身体は心配しても、心の心配まで 気が付かなかった。




この頃は トシちゃんと二人のランチタイムに 介護に関係ない話をよくするようになった。

無口な トシちゃんでも、こちらから聞くと 何でも話してくれる。

それが また 涙あり 笑いありの実話ばかりなので、聞いてる私も 楽しくて楽しくて!


アイちゃんには 申し訳ないのだが、 ここのところ アイちゃんも毎日平穏なので、次回からは しばらく トシちゃん物語 を紹介しようと思う。

トシちゃんの 幼少期って けっこう波乱万丈なんだぜ(^。^)y-.。o○

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